骨の健康保ってますか?骨から見た、健康寿命を延ばすために50代から気をつけたいこと。
骨の強度(骨の)の低下は30代からすでに始まっているといいます。
そして50代に入ると骨の強度低下は、より急激になってくるのです。
女性にとって骨粗しょう症が深刻なのはよく言われますが、男性にとっても他人ごとではないのです。
でも、50代ならまだ、骨の老化は防ぐことができます。
骨粗しょう症
骨粗しょう症とは、骨の強度が低下し骨折しやすくなる骨の病気です。
骨がもろくなって、くしゃみをしたり、つまずいたりした衝撃で骨折する場合があるのです。背骨の骨折が最も多いそうです。
骨を損傷すると日常生活に大きな影響が出てしまい、健康な生活が維持できなくなってしまいます。場合によっては介護生活を余儀なくされ、周囲の人にも負担がかかります。
健康で寿命を全うするためにも、骨の健康にも意識を向けたいです。
骨は成長期にできあがって終わりではない!
骨もメンテナンスされており、古くなった骨は新しい骨に生まれかわっています。
健康な骨の場合、骨が壊される働きと骨が形成される働きはバランスが取れていますが、骨の形成が追いつかないと、骨はもろくなっていって骨粗しょう症となります。
原因(骨粗しょう症になるリスク)
- 栄養不足・・・骨はカルシウムの貯蔵庫。体の他の組織でカルシウムが不足すると、骨からカルシウムは溶けだします。食生活のバランス悪かったり極端なダイエットは骨には負担がかかるのです。
- 運動不足・・・骨に負荷をかけるほど骨形成は活発になります。運動量が少ない人は要注意!
- 日照不足・・・日光を浴びることで体内でビタミンDを合成
- 喫煙、過度の飲酒
- 加齢
- 特定の病気・・・関節リウマチ、糖尿病など
特定の病気や加齢などは避けられない部分かもしれませんが、食事や運動(生活習慣)は改善することができます。骨粗しょう症の予防に向け、できることをはじめましょう。
とはいえ、
「症状がなければピンとこない」のも人情。
例えば、こんなことはありませんか?
- 身長が低くなった(背骨のつぶれ!)
- 背中や腰が丸くなって(曲がって)きた
- 背中や腰が痛い
これらは骨粗しょう症のサインです!
骨を強くする食事
骨の形成に役立つ栄養素としては、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK があげられます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、ビタミンKは骨へのカルシウムの取込を助けてくれます。
偏食しないことが大切。
カルシウム摂取には、大豆料理、緑黄色野菜、海藻類が有効です。
また、牛乳、乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)は、効率的にカルシウムが摂取できます。牛乳1本で1日に必要なカルシウム量の4分の1がまかなえる計算です。
たんぱく質の摂取も少ないと骨密度低下を助長してしまいます。
1日のカルシウム摂取推奨量は、50歳以上で 650㎎~700mg。
逆に 2,500mg以上の摂取は、過剰摂取による潜在的な健康リスクが存在するので要注意。<厚生労働省e-ヘルスネットより>
骨を強くする運動
骨への物理的な刺激で、骨の強さは増すと言われています。
水泳選手よりも陸上選手のほうが骨密度は大きいとも言われ、骨には、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどのような重力のかかる運動が効果的と言われています。
家の中では、片足立ちや踏み台昇降も有効です。片足立ちはバランス感覚も鍛えられます。
筋トレも骨に直接刺激が伝わるため有効で、からだ全体トータルで強くしていきたいところです。
生活習慣病の予防と相通じることばかりですが、骨の立場からも生活習慣をふり返ってみましょう。
朝食にヨーグルトを加えたり、歯磨き時に片足立ちをするなどちょっとした変化を楽しんでみませんか?