骨の健康 ダイエットしすぎは要介護へのリスク増加!
太りすぎが生活習慣病の大きな要因となることはよく知られています。
どの年代でもダイエット志向は高く、ダイエット関連のエクササイズやサプリなどは多く出回っています。
でも過ぎたるは及ばざるがごとし。
ダイエットしすぎ(痩せすぎ)は骨粗しょう症の原因になります。年齢に関係なく。
適正なダイエットかどうかが肝心です。
体格を表す指数としてBMI(※)という参考指数はよく知られています。
(※)BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
BMIが25以上は肥満とされ、高血圧、脂質異常症、糖尿病などのリスクが高くなります。
逆に、BMIが18.5未満だと、骨に良くない影響が出る可能性があります。
例として、
身長170cm(1.7m)、体重70kgの場合
BMI=70÷(1.7×1.7)=24.2
⇒ 太り気味ながら標準内
身長170cm(1.7m)、体重55kgの場合
BMI=55÷(1.7×1.7)=19.0
⇒標準内とは言え、これ以上減量してはいけない
ダイエットしすぎは骨にどんな影響があるのでしょうか?
- 食事制限などによる栄養バランスの崩れが、骨をつくるために必要な栄養を不足(低栄養)させます。カルシウムやビタミンD、鉄分などが不足すると骨粗しょう症、貧血を招きます。
- 体重が減少すると骨への負荷が減り、骨自身が負荷に負けずに強くなろうとする力が働かなくなります。
- 女性の場合、急激にやせると女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。女性ホルモンは骨をつくるのを促す成分です。
驚く内容ではないですが、もろくなって、自力再生する力もなくなってしまうのです。
骨折して歩けなくなると、介護される側になるリスクもあります。
生活習慣予防のためにダイエットは指導されます。
そううまく減量できるものでもないですが、目指すのはせいぜい5%減。(現状にもよる?)
偏食に気をつけ、1日茶碗1杯ご飯を減らす程度がちょうどいいです。
体重5%減で、生活習慣病のリスクは減少し体調も劇的に良くなると言われています。