つまずく、ぶつける、正しく変換したつもりなのに誤字・・・?これ、「見る力」を鍛えれば実は改善します!
道端のなんでもない所でつまずいてこける。テーブルの角に頭をぶつけてたんこぶをつくる。ボールを蹴ろうとして空振り。
幼少期にはこんなことは日々当たり前の光景でした。
でもだんだん上手に歩けるようになって、ボールも上手に蹴れるようになって、キャッチボールも上手になって。
「昨日までできなかったことができるようになる」
そして成長していくのです。
・・・が、
さて、50代を過ぎた私は、何もない所でつまずき、壁に手をぶつけ、机の角で腰を打ち、エレベーターで8階を押したはずが着いたのは9階?
パソコンの文字変換がおかしい、選んだはずの文字と違う。
こんなはずじゃなかったのに・・・と思うことがしばしば起こっています。
まさに、「昨日までできたことができなくなる」。
年をとったんだなと嘆いたり、納得したり。
でも、ちょっとしたことで改善が実感できるようになります。
〇運動能力の低下だけが原因ではない
つまずいたりするのは筋力の低下のせいだと考えがちで、今までそう思っていましたが、実はそれがすべてではないのです。
ひとことで言えば、「体の(トータルな)バランスが悪くなっている」ということです。
つまり、「外界の刺激に適切に(スムーズに)反応する力が悪くなっている」ということ。
この力が「見る力」!
たんに視力がいいという話ではなく、
”(目で)見て→(脳で)判断して→(体を)動かす、反応する”
という一連の動作が「見る力」です。
これを鍛えれば、
「こんなはずじゃなかった」ことが減ったと実感できます。
〇「見る力」が弱いと困る例
- 本を読むのが苦手
- 文字・図形をうまくとらえられない
- 運動がうまくできない など
〇子供は遊びの中で「見る力」が伸びる
ボール遊び、鬼ごっこ、アスレチック、ブロック遊び、お絵かき・・・。
子どもは様々な遊びを体験します。
そしてその中で「見る力」をつけていっているのです。
ボール遊びでは、
- 飛んでくる(転がってくる)ボールを(目で)とらえ、追い、
- ボールの到達点、タイミングを(脳で)予測し、
- 手(足)を動かして、(ボールを)キャッチする
という一連の流れを行っています。
そして練習することでだんだん上手にできるようになってきます。
「見る力」がついてくるというわけです。
プロスポーツ選手も「見る力」を鍛えるために、トレーニング(ビジョントレーニング)をしていることはよく知られています。そしてパフォーマンス向上につなげています。
〇3つのステップ
ボール遊びで見たように、「見る力」には3つのステップがあります。
- ボールをとらえる<入力>
- ボールの到達点を予測<処理>
- ボールをキャッチする<出力>
<入力>のステップで行うことは?
- 眼球運動・・・①対象物の動きに合わせて目で追ったり、②視線を素早く移して見えているものから必要なものを見つけたり、③両目の視線を変化させて対象物との距離感をつかんだりすること。
<処理>のステップで行うことは?
- 視空間認知・・・目から得た情報をもとに、形をイメージする。位置や全体像を把握する(地図を読むなど)。”同じもの”を識別すること。
→見たものをブロックなどでそっくりに作れるなど。空間の中で目や手を使う経験で伸びる。
<出力>のステップで行うことは?
- 目と体のチームワーク・・・”ボール遊び”で見たように、視覚情報をスムーズに動作につなげること。
→体を使った遊び(運動)の中で、【見る】⇒【体の動きを修正】することで調節しながらできるようになっていく。
これら3点のトレーニングは専門家のもとでトレーニングを受ける施設もあります。
しかし学習障害の解決手段などでなく、老化防止の程度であれば、自宅で次のことを行えば十分だと思います。
実際これでかなり体は軽く楽になりました。
〇自宅で簡単。今からできる「見る力」の伸ばし方。当然無料。
- 眼球運動 目のまわりの筋肉をほぐして強化する、いわゆる目の体操を行う。
やり方は簡単。無理のない疲れない範囲で行ってみましょう。
- 目を上下・左右・斜めにそれぞれ10~30秒動かす
- 顔の前30~40㎝話したところで親指で円を描き、目でそれを追う(右回り・左回りを交互に1分行う)
- 遠くを見て、顔の前30~40㎝話したところでに立てた親指の爪を見る。爪を見たまま親指を目と目の間に近づけていく(目は寄り目になる)。ピントが合わなくなったら遠くに視線を移す。これを5~10回繰り返す。
- 1~3を1日2セット行う。
- 体をつかう トランポリンや平均台運動がいいのですが、要は何でも体を使うことであればOKです。体を動かし、動作の修正を繰り返すことが「見る力」を鍛えます。意識してできるだけ動くことが大事。
>>>これらによって、周辺視野が広がり、空間を把握する力が向上します。
その結果、意図せずどこかにぶつかったり、つまずいたりすることが減り、文字を書いたり、本を読んだり、パソコンで検索したりするときに感じる(なんかうまくいかないという)苦痛から 少し解放されたことが実感できると思います。
きっと動体視力も改善され、車の運転やスポーツにも良い影響が表れることと思います。
まずは目のまわりの筋肉をほぐし、強化することにチャレンジしてみましょう!
>>>体のあざが1つ2つ減るでしょう!?