物忘れ!認知症のはじまり?
「最近物忘れが多くなった!?」 と、
50歳も過ぎるころにはなんとなく自覚してきます。
・「約束は何時だったかな?」
・「メガネどこに置いたんだろう?」
・「今日の昼ごはんは何を食べたっけ?」
・ネットで検索しようとしたけど、「あれっ、何を調べるんだっけ?」
一日のうちに何度か、ちょっとしたことだけど思い出せないことってあります。
でもこれ、ひょっとして認知症の始まり?と不安になったりもします。果たして・・・
まず、先に書いた事例は認知症ではありません。
年齢が上がってくると誰にでも物忘れの現象は起きてきます。
脳の機能の老化からくるもので、病気ではありません。
しまっていた記憶を呼び戻すのに時間がかかるだけで、ヒントがあれば思い出すことができます。
「加齢による物忘れ」と「認知症」とはどこが違うのでしょうか。
まとめてみると、
〇加齢による物忘れ
- 名称などの知識的な部分を忘れる
- 何を食べたか忘れる(食事をしたことは憶えている)など、体験の一部を忘れる
- 通常日常生活に支障はない
- 忘れたことを自覚している
- 学習・理解力はある など。
これに対し、
〇認知症による物忘れ
- 自身の経験を忘れる
- 食事をした事実など、体験の全体を忘れる
- 機械の使い方が分からなくなったり、迷子になったり、生活に支障が出る
- 忘れたという自覚がない
- 学習力・判断力が低下する
このほか怒りっぽくなったり、疑い深くなったりする など。
★「認知症」の症状の場合は脳の疾患が原因のため、専門家に相談・治療が必要であり、家族など周りの方の理解とサポートが必要です。★
一方で、「加齢による物忘れ」の場合は、気にしすぎる必要はありません。
進行もしません。
では、加齢とは言え、「物忘れ」はなぜ起きるのか。
- 血行不良
- 運動不足
- 睡眠不足
- 自律神経の乱れ
- ストレス
- 男性・女性ホルモンの低下
これらの要因が重なって「物忘れ」が起きると考えられています。
運動不足は血流の低下を招き、良い睡眠が得られなかったりする場合もあります。ストレスから自律神経が乱れ体調を崩すケースもあります。
男性ホルモン・女性ホルモンは、記憶力の維持や意欲に係る役割を果たしていると言われ、いわゆる更年期に物忘れが顕著になるのはこのためです。
でも あきらめることはありません!
脳はいくつになっても鍛えれば成長します!
難しいトレーニングは不要!
- 運動 ウォーキングなどの有酸素運動で脳への血流アップ
- 睡眠 脳をリセットし修復してくれます
- 食事 砂糖を控えた良質の食事で血管を若く保つ
- 文章を書くなど自己表現する
- 新しいことへのチャレンジや日常に変化をつけて脳に刺激を
どれも特別難しいことではないでしょう?
男性の更年期は女性より10年遅く55~65歳頃と言われています。
また変化は女性ほど急激ではないと言われています。
さらに、男性ホルモンは筋トレで上昇すると言われています。
特に大腿四頭筋(太ももの筋肉)を鍛えるスクワットが有効。
大きな筋肉を鍛えることで基礎代謝が向上してダイエット効果もある一方、なにより下半身が安定することでその後の生活行動に幅ができます。
食事、睡眠、運動に少し気遣って、生活習慣を整えれば、人生の折り返しからますます健やかに過ごしていけるものと思います。
「change of life」とは更年期。
人生の転機を前向きにとらえて、 知恵と工夫でより良い人生を作っていきましょう。
50代は人生100年への礎の年代。大切にしたいものです。