いくつになっても変化し続け挑戦する精神!富士フイルムに見る「変革・発展への基礎力の大切さ」
1934年 映画・印刷用フィルム
2019年 カラーフィルム、デジタルカメラ、光学デバイス、メディカルシステム機材、医薬品、グラフィックシステム機材、オフィス用複写機・複合機、プリンター など
これは、富士フイルムの設立当初および最近の事業内容です。
今、子会社である富士フイルム富山化学(株)は、新型コロナウィルスによる肺炎治療に使用が検討されている薬を製造しています。
富士フイルムは、
デジタルカメラや世界的人気の"チェキ"、フィルム(絶えず進化してきた”写ルンです”も)、化粧品(美肌を追及する”アスタリフト”など)、サプリメント(糖の吸収を抑える”メタバリア”など)、複写機、まだまだ実に多岐にわたる製品群を擁しています。
先行き不透明と口癖のように言う経営陣が多い中、当社は変革発展への強い信念をもって業績を発展させています。
世の中の変化とともに業容が変わるのは当然ですが、フィルム製造から製薬を含んだ事業への変遷。
素人目にはその変革が理解できなかったので、変遷を簡単に見てみました。
主要事業の変化
- 1934年 映画・印刷用フィルム
- 2019年 カラーフィルム、デジタルカメラ、光学デバイス、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、インスタントフォトシステム等、メディカルシステム機材、ライフサイエンス製品、医薬品、グラフィックシステム機材、ディスプレイ材料、記録メディア、電子材料 <当社企業概要より>
見てのとおり、ものすごい多角化が進んでいます。
デジタル化が原因なのは言うまでもないでしょうが、その対応、見極めが素晴らしかったと言えます。
カラーフィルムの需要が激減
2000年に向けて成長したカラーフィルムの需要は、その後10年足らずの間に20分の1程度になります。
デジタル化は80年代から予見していたと言い、新規事業にも取り組んだものの、まだフィルム事業が伸びていたためにすべてやめてしまったらしいのです。
なんと、デジタルカメラを最初に開発したのは富士フイルムでした。
自らがデジタル時代の先駆者となったものの、各メーカーがデジタルカメラに参入。
フィルム事業が激減するであろう予見は、決定的となったのです。
そこで当時社長はフィルムに変わる新しい成長戦略を描くことになります。
技術の棚卸と重点事業分野の策定
成長市場か、技術を持っているか、競争力を持てるか をポイントに事業をしぼる。
⇒発展し続ける企業とは、絶えず新しい製品や価値を生み出し続ける開発力と企業文化を持つこと
<当社が追いつけ追い越せのライバル社 コダックは変化の手を休めたため破綻!>
=自ら変化を作り出す という経営者の強い意志のもとスピードとダイナミズムを持って注力事業に情熱を傾けた
基礎技術を生かせる新規事業へ技術の再構築
フィルム事業の技術 ===> 新事業・新商品へ
一見まったく異なる事業に見えますが、技術にはつながりがあるらしいです。
いきなり飛び地に行くのではなく、隣地を開拓(技術や事業に連続性がある)していくのが大切なのだそうです。
既存の強みを磨き活かして新しく再構築する!
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トップと現場との連携
変化の過程ではリストラも伴った。トップは明確なメッセージを発信し、現場はそれにこたえた。
その連携があってこそ変化は実現したのでしょう。
実際の現場の様子がどうだったかは私にはわかりません。
しかし、会社も人も世の中の環境変化に適応し、病まず衰えずに、世に貢献すべく発展していく使命があると考えます。
定年を迎えて新規事業を立ち上げたという人もいます。
新規事業はそれはそれで素晴らしいですが、形はどうあれ、時に応じて世の中に貢献し生計を立てていくには、日頃からの知力・体力の蓄積が大切であると感じる次第です。
頭脳はまだまだ発展する!の信念で。
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